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(ネタバレ有)ゼンデイヤが美しすぎる『Greatest Showman』

こんにちは。

 

今回はアカデミー賞主題歌賞ノミネート映画

『Greatest Showman』について語りたいと思います‼

 

 

 まだ見てない方は公式予告をどうぞ↓

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作品情報

 

あらすじ:19世紀のアメリカで、ショービジネスの概念を作った主人公P.T.バーナムの物語。愛する妻と娘を幸せにする為、差別や偏見で行き場を失っていたエンターテイナー達を集め、「自分が自分らしく輝ける場所」としてサーカスを設立し、興行師として成功するまでを描く。

 

 アカデミー賞史上最多ノミネートの『ラ・ラ・ランド』チームが手掛けたという事で公開前から大注目の映画でした。

しゃれでポップなフレンチミュージカルを見せてくれた『ラ・ラ・ランド』とは毛色を変えて、ハリウッド感満載のゴージャスなアメリカンエンターテイメントになっています。

 

 

登場人物・キャスト紹介

 

本当は主人公から順に紹介するべきなんですが、推しから紹介させて下さい。

(まともな評論しなくてごめんな)

 

アン・ウィーラー:ゼンデイヤ

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空中ブランコパフォーマーで、バーナム一座のスター。フィリップと惹かれ合うが、人種の違いと住む世界の違いに悩むことになる。(公式HPより)

 

いや、主人公より主人公

 

見てくれこの悩ましげに俯く美しい美女。

身分差のある恋に悩む姿は完全に少女漫画のヒロイン。

アンとフィリップのサイドストーリー作ってくれ。

(お願いしますマイケル監督)

 

 

映画を観ている最中「なーんか見覚えあるな…」と思っていたら

スパイダーマン ホームカミング』に出ていた不思議ちゃんでした‼

正直そちらでは、ルックスにあまり注目してなかったのですが、

 

本作では、艶やかな黒肌にピンクのウィッグがとてもよく映えていて

本当に美人さんなんです…。

 

フィリップが一目惚れするシーンで

気付いたら彼と一緒に恋に落ちていました。

ほんの数秒が、何時間にも感じられるほどの美しさです。

 

モデル出身の抜群のプロポーションと、

ディズニーチャンネルで人気を博した歌唱力は折り紙付き。

 

音楽面で高い評価を得ている本作の中でも、フィリップと彼女のデュエット曲 

"Rewrite The Stars" は特に一押しの曲なので是非‼

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Rewrite The Starsは’運命を変える’という意味。

 

身分差の恋に厳しい、しかもまだ人種差別の蔓延る社会で、

黒人のアンと、白人富裕層のフィリップが結ばれるには

様々な壁が立ちはだかります。

 

そんな運命を変えようと言うフィリップと、

変える事なんて出来ないと返すアン。

そんな二人が、空中ブランコの上で歌うシーンは本当に圧巻でした。

 

 

P・T・バーナム:ヒュー・ジャックマン

 

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芝居や音楽が上流階級の人々のものだった時代に一般市民向けの娯楽を編み出し、

ショービジネスの原点を築いた伝説の興行師。個性と才能に恵まれながら

社会から疎外されてる人々をパフォーマーとして迎え入れたショーを考案し、成功させた。

幼馴染の妻チャリティと娘たちを愛するよきファミリーマンでもある。(公式HPより)

 

筋肉!戦う!男!全開のX-MEN』シリーズで武闘派なイメージの強い彼ですが、

実はミュージカル界の権威 トニー賞を受賞するほどの実力派。

 

ちなみに188cm。いやスペック高ぇ。

元体育教師らしく、先日インタビュアーになった教え子と

公式の場で和やかにお話しされてました。

 

こんな体育教師いたら軽率に惚れます

 

そんな彼が演じるのは実在した伝説の興行師

映画ではかなりサラサラ~っと流されていますが、

 

貧しい家柄なのに深窓の令嬢と結婚し、

銀行を饒舌に騙し大金を借り、

事業に何度か失敗するもエンターテインメント界に革新を起こした

凄まじいカリスマ性と実力の持ち主。

 

リアルに少女漫画やハーレクインの登場人物のような方です。

 

ちなみに実際のP・T・バーナムさんはこんな感じ(wikipediaより)↓

f:id:beautyofmovies:20180426171203j:plain

 いつも実際の人物画検索してがっかりするのやめたい

 

 

フィリップ・カーライル:ザック・エフロン

 

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上流階級出身で、ロンドンのステージで大成功した興行師。

P.T.バーナムの斬新なビジネススタイルに魅了され、全てを捨てて相棒になる。

空中ブランコ乗りのアンに恋するが、公私とも様々な障害にぶつかる。(公式HPより)

 

映画では、バーナムのパートナーとして活躍し、

英国女王と謁見できるきっかけを作る重役として描かれますが、

 

実は、バーナムやチャリティと違い実在の人物ではありません

(実際はバーナムが貴族向けにショーを開催したことで上流階級で話題となり、女王に招待されました)

 

 アンも同様に実在した人物ではないので、二人の恋は完全に創作です。

 

ですが、私はこの二人が舞台上で重要な役割を果たしていると思っています。

これについては、賛否両論ある理由は…?で書かせていただきます。

 

ハイスクール・ミュージカル』では

爽やかなルックスで 全世界の女子を熱狂させましたが、

最近は身体を鍛えて、すっかりナイスガイルックに。

 

 

久々のミュージカル出演ですが

すっかり成人男性の色気を身に着けた彼の歌声を

劇場で聴く事が出来て嬉しかったです。

 

これを機にまた日本で人気も再熱しそうですね。

 

チャリティ・バーナム:ミシェル・ウィリアムズ

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P・T・バーナムの幼馴染の妻。裕福な名家の出身だったが、

親の反対を押しきって貧しいバーナムと結婚し、

いかなる時も彼を支えた。そんな彼女を幸せにしたいという思いが、

バーナムを前に進ませる原動力となった。(公式HP)

 

いやもうめちゃくちゃいい女。

 

彼女を演じるのは『マリリン 7日間の恋』でゴールデングローブ賞を受賞した

実力派女優のミシェル。

いやもうめちゃくちゃいい女ですよホントに(二回目)

 

しかし、史実ではバーナムとは離婚してしまうんです。

ふざけんなよバーナム。

 

 

 

ジェニー・リンド:レベッカ・ファーガソン

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バーナムがイギリスで出会うスウェーデン人の歌姫。

彼女の公演を一流プロモーターへの足掛かりにしようと考えたバーナムは、

破格のギャラを提示してアメリカに招き、ツアーを主催する(公式HPより)

 

役柄の通りスウェーデン出身のレベッカが演じます。

北欧出身の方特有の透明感は本当に美しいですね。

 

映画での貫禄がすごかったので、勝手に40歳以上だと思っていたのですが、

1983年10月19日生まれで34歳(2018年現在)でした。

土下座します。

 

2018年公開の『ミッション:インポッシブル フォールアウト』にも

出演するみたいなので、多分私は彼女目当てに観に行きます。楽しみ♡

 

レティ・ルッソ:キアラ・セトル

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P・T・バーナムの一座で髭女として人気を博すパフォーマー

ショーの中でスポットを浴びることで「 This Is Me」(これが私)と

主張できる自分を獲得。その感謝の気持ちを、

失意にかられたバーナムに伝えて勇気づける。(公式HPより)

 

 "This Is Me"でお馴染みの彼女。

ブロードウェイで活躍されている方の歌唱力は本当にパワフル。

こんなに歌えたら気持ちいいだろうな~。

 

「このキャラクターを演じる限り、強い人間にならなくてはと思ったけれど、

私はそんなに強くない。だから、若い女の子たちがこの曲を歌ってSNSにアップしてくれているのを見ると、

とても嬉しいんです。私が自分自身を信じられないときでさえ、彼女たちは私を信じてくれている。

そのことに毎日感謝しています。この曲の歌詞にもう1度耳を傾けなければという気持ちにさせられるわ」

(http://eiga.com/news/20180223/23/より)

 

このインタビューを見たときはとても驚きました。

本作の中でも、特にレティ役はこの映画を観た人に勇気を与えてくれる役柄。

そんな彼女を演じる上では、様々な葛藤や恐れがあったようです。

 

実際のレティもといアニー・ジョーンズ↓

f:id:beautyofmovies:20180428122034j:plain(Annie Jonesより)

アニーは4歳からバーナム一座にいたので出会いは映画と異なりますが、

音楽の才能に優れ、「フリークス」という言葉を嫌い、

使わないよう主張した強い女性だったことは事実のようです。

 

 

 

賛否両論ある理由は…?

 

本作を調べていると、

必ず「評論家には酷評されても観客には絶賛された」

というような言葉が目につきます。

 

実際評論家でなくとも「あまり好きではない」という方は少なくありません。

 

勿論すべての人が好む映画というのは存在しませんが、

賛否両論ある理由を私なりに考察してみました。

 

恐らく大きな理由は

 

・ヘイトというデリケートなテーマを取り扱っているにも関わらず、

 ハリウッド特有のご都合主義で物語が展開し、未解決のまま終わる

 

・素晴らしい音楽でも隠し切れない程バーナムが美化されている

 のが透けて見える

 

点だと思います。

 

この映画ではいわゆる「フリークス」が

※異形の姿であったり、人種差別の対象になっている人々

’輝ける場所’としてバーナムのサーカス団が描かれます。

 

 

まぁ所謂「見せ物」にして金儲けをしている点が美化されて

描かれてるうちはまだ目がつむれました。

 

美女に迫られても愛する妻の為にキッパリ断れる

成功者な上に愛妻家なハイスペック男だもんね。

多少美化されるのは仕方ない。

(絶対ジェニーはヤリ捨てしただろ)

 

バーナムを酷評していた評論家が突如

「君はエンタメ界にいなくてはならない存在だ」

といきなり味方になることも、まぁなくはない、、かも。

 

 

でも、ここだけはダメだろ。となる点が一つ。

 

バーナムは、さんざん彼らに自信を持つよう鼓舞しておきながら

なぜか貴族らが集まるパーティーでは彼らを締め出すんです。

まるで恥ずかしいものを隠すかのように。

 

少しずつバーナムはサーカス団から浮いていきます。

 

 その後、サーカス場が火事で焼け落ち、妻と娘は家を出ていき、

すべてを失ったバーナムにフリークス達はこう言います。

 

 

 

「それでも、あなたは私達が輝ける場所を作ってくれたの」

 

 

 

え?

 

いやいや君ら性格良すぎね?

えどうした?

 

 

 ’This is Me'歌っといて

そんな一言でバーナム許すのはちゃうやろ。

 

と、正直映画館で私も少し置いてけぼりにされたような、

こいつらもー知らん勝手にしろや的感情になりました。

 

 

この映画では、虐げられて隠れて生きてきたフリークス達が

バーナムが設立したサーカスのパフォーマーとしてスターになり

少しづつ他者に受け入れられ、自信を持っていくことで、

 

「多様性を認めよう」的なテーマが一環として描かれます。

 

そしてストーリーに流されていると、

その概念をバーナムが訴えかけているように見えるのです。

表面上は。

 

私も初見では、そういった印象を持ちました。

 

しかし、史実について調べ熟考するうちに、少し違った見方も見えてきたんです。

 

 

 

私なりの解釈・見解 やっぱり良作『Greatest Showman』

 

舞台上で、バーナムは、家族を幸せにする為に奮闘する良き父です。

 

そんなバーナムの第一の目的は「妻を幸せにすること」であり、

「自分自身が社会的に成功すること」で、

フリークスの社会的地位向上ではありません。

 

彼にとってサーカス団は

家族を幸せにするための手段としての側面が強かったように思います。

 

フリークスにとっても同様、

バーナムは自分たちをスターにしてくれるパトロンであり、

友人や仲間ではないのです。

 

だって彼は映画後半では「白人富裕層」つまり社会的強者で、

自分達のように生まれながらにハンデを背負っている弱者ではありません。

 

いわば互いに利用し合っているビジネスパートナーなのです。

だからこそ、彼にひどい扱いをされても一言で許せたのではないでしょうか。

 

長い間虐げられてきて、傷つけられてきたからこそ、

「諦められた」というのもあるかもしれません。

 

さらりと描かれてしまいましたが、

その背景には壮絶な人生が垣間見えた気がしました。

 

本作はデリケートなテーマを扱いながらも

王道ストーリーで、明るく、美しくまとめています。

 

しかし、物語の登場人物のような真っ白で人間味のないキャラは存在せず、

みんなとても人間的に描かれているんです。

 

その為に、物語に完璧を求めてしまう人には批判されてしまったのかなと思います。

 

でもよくよく考えたら

2時間で「差別」や「偏見」という2018年現在でも未解決なテーマが

解決する方がすごくないですか?(笑)

 

もしバーナムが聖人君子で本当の意味で彼らと同じ目線に立ち、

地位向上を目指していたとして。

 

いやごめん君らは頑張ってくれたけど

100年以上経った今でも解決してないから…

ましょせん映画の中の話だから。あ~辛い現実に帰ろっと。

 

ってそれはそれでむなしくなっちゃう気がします。

 

 

 

 

そこで登場するのがアン嬢×フィリップ坊やのカップルです。

 

前記しましたが、この二人の存在に関しては史実に基づいてません。

この二人を登場させた意味に、本作のテーマが隠れているのではないでしょうか。

 フィリップは、バーナムが成功する為のビジネスパートナーとして登場します。

 しかし、パートナーながら彼らはとても対極的です。

 

貧困層から成り上がり、白人の妻をもつバーナムと

富裕層だったのにその世界を捨て、黒人のアンを選んだフィリップ。

 

金持ちになった先に幸せがあると信じたバーナムと

 お金に困らない世界から飛び出した先に幸せを見つけたフィリップ。

 

どちらがいいとか、どちらが悪いとかではありません。

この二人は最終的にどちらも幸せを手に入れます。

 

その「幸せの形や、それを得る過程は人それぞれ違う」

というのが、この作品の本当のテーマなんじゃないかなと。

対照的な二人が、各々自分なりの幸せの形を見つけるまでを

描きたかったのではないでしょうか。

 

 

勿論これは私なりの個人的な解釈ですので、

観る人によって得るものは様々だと思います。

 

賛否両論はありますが、

私は本当にこの作品が大好きです。

久しぶりにDVDを買ってしまいました。

音楽性、美術性、ストーリー、

どれをとっても素晴らしい作品です。